病院勤務から在宅へ・(看護師の記憶)
看護師として病院勤務を約30年、訪問看護ステーションを立ち上げて、
ケアマネジャーの資格を取り、居宅介護支援事業所も併設し約10年活動した。
常勤2名とパート5名で始めた。電話待機は常勤二人で交代し半月は待機となる。
緊急呼び出しや、看取りが続く時はきつかったが、どうにか乗り越えられた。
大きなトラブルもなく10年やってこられたことは、利用者さんや関わった医療従事者の方々、職員に恵まれたと感じた。(感謝、感謝)
10年目になるころ、ちょうど利用者さんが施設入居や看取り等で半減した時に
自分の体力や年齢を考えると、今が辞める潮時と思いステーションを閉鎖した。
もう24時間緊急時の電話を受けなくていいんだと、気持ちは楽になった。
残務整理をしていると、10年の時を懐かしかったり、笑ったりと想い出に浸り、
さぁ~これから好きなことができる、時間はたっぷりあるし、
と解放感に満ち溢れていた。
さぁ~好きなことができると思うとワクワクしたが、
じゃ何をしようかと思うが浮かばない。
そんな時に知り合いから在宅診療所で働かないかと声がかかる。
考えたが、とりあえず週4日のパートで働くことにした。
結局、働くしかないのか、!!と自分に問いかける。
Drと一緒に廻り、朝出発して17時ごろ帰院するパターン。
訪問看護で自分だけで運転するのと違って、Drを乗せてることで気を遣い
1日終わると、疲れをドッと感じた。
ほどなくして道順や車にも慣れて順応していった。
訪問の途中で昼食を摂るので、いろいろな店に行けることは楽しみでもあった。
休日は不要な運転はしないと決めて体を休めた。そんな生活が約3年ほど続いた。