そろそろ終活
70歳を迎えて、いろいろなことを整理している。
最初に始めたのは衣類。
クローゼットには、何年も着ていない服が、ひしめき合ってかかっていた。
思い出の服、高かった服、好きだけど似合わない服、痩せたら着たい服などなど。
ついでにバッグや靴。
靴は見かけで選んで数回しか履かなかった靴、流行りのブーツなど。
あらゆる邪念を捨てて、思い切って処分した。
服は着やすさを重視、靴は底がペタンコで、おまけに幅広の靴やスニーカーが
ちょうどいい。何より転倒防止に役に立つ。
それから人間関係。
昨年、叔父(父方)の13回忌の連絡が来た時、参列するか、しないかを迷った。
両親が亡くなり17年が経ち、親戚とはだんだんと疎遠になっていた。
年を追うごとに、叔父、叔母もひとりふたりと亡くなり、もう誰もいない。
まだ祖父母や叔父たちが元気な頃、学校が休みになると泊まっていたが、
亡くなると子の世代になり、行っても日帰りで、挨拶だけになっていた。
頭のどこかに、私の娘の代になったら、娘は付き合いがない、なら自然消滅なのか、
それは娘にしたら戸惑うだろうし、どうしたものか、
ちょうどいい機会と思い、参列してこのことを確かめたかった。
私を含めて従兄世代は70代から80代、親戚の付き合い方をどう思っているか?
最年長の従兄は「そのことは自分も考えていた。実際、付き合いの程度もあるし、
どこまで連絡するか悩んだが、今回は知らせた」と。
他の従兄も、「付き合いがあればそのままでいいし、付き合いもないのに、連絡が
来れば断りにくいし、もう自分たちの孫の世代になると、誰かわからなくなるし、
自分たちの世代で、一旦、区切りをつけていいのではないか、」
など思い思いの気持ちを出せて、笑顔でうなづいた。
従兄たちもスッキリしたと言い、私も気が楽になった。
そして、私は心の中で最後の挨拶をした。
まだまだ整理すること山ほどある。じっくりと向き合うとしよう。