気ままに

看護師を定年して気ままに生きてます

麻雀と看護師の記憶

連休はどこに行っても多いので、遠出せずに自宅で過ごしている。

29日は1日中雨だったので、書類の整理をしていた。

 

久しぶりに友人から電話があって、麻雀をするから集まらないかと誘われた。

中には10年位会ってない先輩も来ると聞き、会いたいと思った。

 

麻雀をするきっかけがあった。看護師として就職した約半世紀前。

入職して3ヵ月が過ぎた頃、毎日緊張の連続で疲れはピークだった。

そんな時に、リーダー的先生が 新人3人を食事に誘ってくれた。

誘われて嬉しい反面、なお緊張するなぁ・・と思いながらお店に入った。

入ると数人の先生が座っていた。

手を振って「待ってたよ」と大歓迎された記憶がある。

 

先生たちは、仕事している時とは全く違い、ぶっちゃけトークで爆裂した。

ここは乗らなきゃ失礼と、私たちも思い切り弾けた。

お陰で、他の先生方々とも、コミュニケーションが取れて働きやすかった。

このリーダー的先生が、麻雀が大好きでメンバーを集めに、誰にでも声かけしていた。

私は看護学生時代に、麻雀を覚えて好きだったので二つ返事で誘いを受けた。

それから、こんなに長く続くとは、何かしら縁があるのだろう。

 

今回のメンバーは発起人先生が93歳、元看護師が76歳、72歳、71歳のレディ。

他に若い?メンバーはいるが、都合がついたのがこの高齢者集団。

 

会うなり、それぞれがしゃべりだしている。聞いているのか、聞こえてないのか・・

どうやら皆様、お元気な様子で一安心。

 

いざ始まると、表情は勝負師になっているが、順番を間違えて止められたり、

捨て牌を決めきれずにいると「夜が明けるよ、捨てちゃいなよ」と言われたり、

先生は「すぐ、お迎えが来るから勝たせてくれ!!」と祈りまくり、とても賑やか。

おやつ食べ、お茶を飲みながら、ワイワイとしゃべりしながら手を動かしている。

飲む食べるから、いつもより自然にトイレ通いが多くなる。

場に4人揃うことよりも、誰かが席を外している時間が長い。

誰か立つと「またトイレ??」と冷やかし、冷やかされていた。(笑)

 

麻雀は手や脳を使い、トイレ通いで起立、歩行訓練、しゃべりや食べることで

気分やお腹も満たされ、立派なリハビリ。

私は皆様の動きを見守りながら、こんな元気で過ごせたらいいなと思った。

食欲も旺盛で活発な自立型ディサービスの状況。

 

終わってみれば、昔のことを思い出し大笑いをした。

久しぶりに先輩たちとおしゃべりができて、楽しい時間を過ごした。

 

勝負は、やはり先生が一番だった。まだ認知機能もしっかりしている。

(まだお迎えは来なさそうです。そんな気がします。)

 

私の結果は負けはしなかったが、上りもなし。

昔は私が大勝していたのに・・と懐かしい!!

 

先生は数年前に奥様、子供さんを見送り、孫、ひ孫が時々来てくれる。

「人間この先、何があるかわからないから、好きなことをしないと後悔する」と、

比較的な自由な老人施設に入居している。

相変わらず口は悪いが、遊びを楽しんでいると笑っていた。