気ままに

看護師を定年して気ままに生きてます

工事現場警備員とご高齢婦人

昨年から、道路隔てた場所に病院の建て替え工事が行われている。

解体から始まり、月~土曜まで作業。

外来、入院も続けながら半分ずつの建て替えで、12階建てになるらしい。

 

工事現場入り口には警備員の方が立っている。

まだ、日中は暑い日が続き、さぞ暑かろうな 💦💦

見ると、小柄で背も丸くなり高齢な男性。

 

実際に工事は始まると、大きな重機の音をたてて、埃が舞いあがり、

周囲に住んでいる者として、窓を開けたくない、

洗濯物も干したくないなぁ・・と感じていた。

 

そんな思いを同じように感じている人がいた。

ある日、買い物に出た時のこと。

警備員に対して、高齢のご婦人が大きな声で苦情を訴えていた。

聞こえてきたのは、窓を開けられない、洗濯物を干せないと!!!

苦情を訴えるご婦人

私と同じことを思っていたんだね・・気持ちはわかるけど・・・

 

警備員の方は平謝りで何度も頭を下げていた。

多分、他にもこんな苦情があるんだろうと思うと、

仕事とは言え、嫌だろうな、つらいだろうな・・・と同情した。

 

そんな光景を何度も見受けた。同じご婦人が同じことを言ってるようで、

まだ収まらないのか・・ 😢 

 

しかし、警備員は慣れた様子で、「はい、はい」と受け流すような対応していた。

クスッと笑えた。

自宅のベランダから工事現場の入り口が見下ろせるので、つい見てしまう。

 

そんなある日、そのご婦人が警備員の方と笑いながら話していた。😲

どうやら、仲良しになっていた。

笑顔いっぱいのご婦人

そのご婦人は寂しかったのかな、と、ふとよぎった。

警備員さんと話して、収まったようで笑顔になってよかった。

 

ケアマネ現役の頃、一人暮らしの利用者を担当していた時、

挨拶にも意味不明な怒りを表す人がいた。

 

伝えることだけ言って終わろうとすると、あの・・・と話し始めた。

ただ、相づち打ちながら聞くことで、少しずつ怒りが収まった。

人と話すこと、関わりを持つことで解決することもある。

 

寂しい感情が生活に悪影響を及ぼすこともある。

人との関わりで笑いが多い日常にしたいものである。

話せることで笑顔を誘う