お会いしたいですね
したいことではなく、
迷惑をかけ心配をしてくださった、その先生の言葉で看護師になった経緯がある。
高校の3年間、卒業後も声かけてもらった。
こんなに長く看護師を続けられたことを感謝したいです。
すでに亡くなられてますが・・・
高校に入学したものの、これといった希望も目標もなく過ごした。
ただ、友達には恵まれ学校生活は嫌ではなかった。
3年も2学期が過ぎようとしていた時に、先生が言った。
「俺の教師人生で、この時期に進路が決まらないのは、お前が初めてだ」
「頼むよ、進学か就職か決めよう」
私だけが何も決められず、就職もピンとこなかった。
何度か先生と話しをして、「看護学校へ行け、どうや!考えてみろ」と
学校案内や受験日など詳しく調べて教えてくれた。
話しを聞いてもイメージが浮かばず、余り気乗りしなかったが、
これ以上先生に迷惑をかけれない、先生に汚点を残したくないと思った。
「看護学校を受けます」と返事した。
「そうだよ、まず踏み出さなきゃ始まらない」と喜んでくれた。
それから50数年経ち、看護師を嫌と思ったことはない。
むしろ、いろいろな人と関わりを持てたことは貴重な経験。
病気と闘いながら、言わば人生のどん底、生きることもやめたいと思う人。
余命を宣告された家族の方々と関わりながら、
自分だったらと、置き換えて考えさせられる場面も多く遭遇した。
泣きたい時もあり、どうしたいいのかと悩みながら、自分の成長に繋がったと感じる。
この先生との縁がなければ、今はどうなっているのかなと時折思う。