70歳で区切り。
在宅診療所を退職した。
そのころ、高齢者ドライバーの事故のニュースが聞かれることが多くなった。
アクセルとブレーキの踏み間違いが多く、歩道や店舗に突っ込んだと、
テレビから流れる無残な光景。
当事者も、まさか間違えるなんて、信じられなかったんだろう・・が、
状況を受け入れらない、認めたくない加害者もいた。
私自身もそうだが、体の衰えは感じても、気は若いつもりでいる。
体は想定外のことが起こる。それが加齢現象と思う。
もし、自分が・・と思うと恐ろしくてゾッとした。
今、車がなかったら・・不便だろうな・・
そんな時に介護保険証がきた。封を開けると、番号と氏名が記載されていた。
65歳の証しであるが、ややショックだった。認めたくないがこれが現実。
人生の最終章が、だんだんと近づいてきた。
この先、どこで、どうやって過ごすのか? 終の棲家を探すことに真剣に向き合った。
まだ、施設に入るイメージはない。
自分が動ける内は好きなように暮らしたい。
買い物、病院、交通が便利な所がよく、散歩もできる所など希望ばかり・・
タイミングよく、程よい広さのマンションがあって購入した。
歩いて行ける範囲に生活環境が整い、嬉しいことにデパ地下もある。
家具や衣類など、流行りの断捨離をしながら引越し、車も処分した。
そして、昨年70歳を迎えようとしたころに、運転免許証更新のハガキがきた。
高齢者運転講習を受けることが義務づけられていた。
持っていた方が、身分証明や何かと便利かなと思い迷ったが、返還した。
数か月前に友人からブログを勧められた。
「ボケ予防になるよ。何でもいい、思うことを書けばいいんだから」と簡単に言った。
「ボケ」と聞くと、誰でもそうだがなりたくない。
そんな気持ちでとりかかったが、思いを文字化するのに苦戦している状態。
日々パソコンと戦いながら、いろいろな刺激を楽しんでいる。